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行政書士法人CLA

【経審】経審改正でW点はここまで変わる!【令和5年8月15日】

経審改正におけるW点への影響


すでに、8月15日の記事にてお伝えした通り、令和5年1月1日施行の経審の改正内容が明らかとなりました。

今回の改正内容の全体についてはこちら(全7ページ)をご確認下さい。

本日注目したいのは、この改正の中でのW点(その他社会性等の評点)が全体(P点)に与える影響についてです。これは、まだまだ浸透していない部分ではありますが、経審を受審されている事業者の方にとっては、非常に重要なものとなります。

W点の再編で全体バランスの見直しへ


まず、今回の改正内容を見ると、

W1-9 ワーク・ライフ・バランスに関する取組の状況(新設)

W1-10 建設工事に従事する者の就業履歴を蓄積するために必要な措置の実施状況(新設)

W1-10の改正時期及び総合評定値算出係数の改正

W7建設機械の保有状況の改正

★ 監理技術者講習受講者の経審上の加点内容

とほぼW点に関する改正であることがわかります。

下記の資料をご覧ください。

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W点に関する評価項目が増加したことから、純粋にW点の合計点が現行の217点から、237点へと20点もアップすることになります。

では、これがどのようにP点に影響してくるのでしょうか。

経審のP点は、X1、X2、Y、Z、Wの5つの評点を下の計算式に当てはめて算出します。

総合評定値(P) = 0.25 (X1)+0.15(X2)+0.20(Y)+0.25(Z)+0.15(W)

では、各評点はどのように出すのかというと、

今回のW点であれば、W1~W10の各項目ごとの点数を出し、その合計に× 1900/200 をしたものがW点となります。(現行)

ただ今回の改正でW点の最高点自体が上がっていることから、今のままの計算式だと、W点がP点に与える影響が大きくなり、他の評点とのバランスが取れなくなります。

そこで、今回、W点の算出するウエイト係数を × 1750/200 に変更し、全体のバランスを取りましょう、ということなのです。

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実際W点にどんな影響があるのか?


下の図をご覧ください。

これは、W点のウエイトが変わることで、実際P点にどう影響が出るのか、をまとめたものです。

たとえば、建退共の加入でいえば、現行では、P点に換算した際、21点ですが、

新たな換算式では、19点になります。 (15点×1750/200×0.15)

同様に他の項目も、少しずつP点換算が下がっていることがわかると思います。

つまり、今までW点で上記の項目で加点されている会社があったとして、

やっていることは今までと全く同じでも、P点換算で106点→96点へ10点下がることになるのです。

この下がる部分をどう補っていくのか、が今後の課題となります。

新設されるライフ・ワーク・バランスに関する取組の状況W1-9(くるみん、えるぼし認定など)や、W1-10 建設工事に従事する者の就業履歴を蓄積するために必要な措置の実施状況(CCUSの活用状況)で加点を狙っていくのか、W点以外での加点を目指すのか(Y点やZ点の見直し、強化等)・・・

P点全体を見て、検討していく必要があるかもしれません。

まずは、今W点でどのくらい加点されているのか、新しい計算式では何点下がるのか、を把握することから始めましょう。

弊所では、経審シミュレーションを通して、点数を上げるために今どうしたらよいか、どうしたら無理なく点数を維持していけるか、等のご相談もお受けしています。

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