【建設キャリアアップシステム】能力評価基準に「圧入」が追加されました
●技能者の能力評価基準に圧入技能者が追加されました
能力評価基準とは・・・
建設キャリアアップシステムにおいて登録される技能者の技能と経験を評価するための制度です。
国土交通大臣が認定した能力評価基準に基づき、分野ごとの能力評価実施団体が技能者の評価を行うもので、38分野の能力評価基準があります。
今回、令和5年3月1日より、この能力評価基準に新たに圧入技能者が追加されました。
建設キャリアアップシステムに最初に登録した時はレベル1(白カード)ですが、各レベルに設定されている保有資格を満たし、キャリアアップシステムで就業履歴を蓄積すると→レベル2(青)→レベル3(シルバー)→レベル4(ゴールド)とカードの色も変わり、レベルアップしていきます。
●圧入技能者としてレベルアップするには
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★職種
圧入技能者としてレベルを上げるためには、建設キャリアアップシステムで下記の職種を登録している必要があります。
対象となるのは、
01特殊作業員のうち、01特殊作業員、
02普通作業員のうち、01普通作業員
06とび工のうち、01とび工、06くい打ち工、
13溶接工のうち、01溶接工、
14運転手(特殊)のうち、01運転手(特殊)・建設機械運転工、07くい打機運転工、08クレーン運転工
25土木一般世話役のうち、01土木一般世話役
※数字はCCUSの職種コード
この職種に紐づいた工事に従事した就業履歴がレベルアップの対象となります。
★レベル1
建設キャリアアップシステムに技能者登録され、レベル2~4の判定を受けていない技能者(登録後、何もされていない状態です)
★レベル2
システムで蓄積が必要な就業日数 :3年(645日)
システムに登録されている保有資格
※次のうちいずれか
・1級又は2級圧入施工技士
上記がない場合、下記の9資格のうち1つ以上
・杭圧入引抜機特別教育
・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習
・車両系建設機械(整地・運搬・積込み用および掘削用)運転技能講習
・クレーン運転士
・移動式クレーン運転士
・小型移動式クレーン運転技能講習
・玉掛け技能講習
・ガス溶接技能講習
・アーク溶接特別教育
★レベル3
システムで蓄積が必要な就業日数 :7年(1505日)
職長・班長として登録された就業履歴:1年(215日)
システムに登録されている保有資格
※次のうちいずれか
・1級圧入施工技士
・1級又は2級土木施工管理技士
・1級又は2級建築施工管理技士
・1級又は2級建設機械施工管理技士
・青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰
・レベル2の9資格のうち2つ以上
※必須
・レベル2の基準に示す保有資格を満たすこと
・職長・安全衛生責任者教育
★レベル4
システムで蓄積が必要な就業日数 :10年(2150日)
職長・班長として登録された就業履歴: 3年(645日)
システムに登録されている保有資格
※次のうちいずれか
・登録圧入工基幹技能者
・優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)
※必須
レベル2、3の基準に示す保有資格
●圧入技能者の能力評価(レベル判定)の申請先
現在、レベル判定の申請は各能力評価団体によって行われています。
圧入技能士は、一般社団法人国圧入協会 にて申請を受け付けています。
※申請方法の詳細等は今後順次発表されていく予定です。
すでに建設キャリアアップシステムに技能者登録済で圧入技能者に該当する方は、一度ご自身の登録されている職種、資格等を確認してみましょう。
もし保有しているのに登録していない資格があれば、変更申請で追加しておきましょう。
また、これから技能者登録をされる方で、圧入の分野でレベルアップを目指す方は、最初の登録の際に、職種に注意して申請しましょう。
当事務所では、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録代行を承っております。またCCUS認定アドバイザー行政書士としても活動しています。
これから建設キャリアアップシステムを登録したい、登録後の変更申請をしたい、経営事項審査を見据えた建設キャリアアップシステムの対策をしたい、などお悩みをお持ちの方はぜひご相談ください。