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2022年6月23日 更新・新着一覧

【経審改正】中央建設業審議会(中建審)令和4年6月21日で改正案の続報が出ました

令和4年6月21日中央建設業審議会が開催されました


今週水曜日(令和4年6月21日)、三田共用会議所にて、中央建設業審議会(中建審)が開催されました。

当日の配布資料は下記のページからご覧ください。

( 国土交通省 中央建設業審議会(令和4年6月21日開催)配付資料 )

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/tochi_fudousan_kensetsugyo13_sg_000001_00006.html

その中でも特に注目したいのは、やはり経審改正案についてです。

すでに3月の中建審についてのこちらの記事でも経審改正案について、ご紹介していましたが、約3ヶ月経ち、前回から一部修正がされました。

★前回の記事はこちら

重要令和4年8月交付、令和5年1月施行の経審改正案


<引用>国土交通省資料 令和4年6月21日

前回中央建設業審議会審議事項の対応状況について【報告】

★トライくるみんの追加

ワークライフバランスに関する取組の審査基準及び評点において、

「トライくるみん」が加点要件に追加されました。

★CCUSの導入状況に関する取組の対象となる工事の取扱い修正

・前回の令和4年3月の中建審で示された加点要件

「全ての建設工事(元請工事に限る。)又は全ての公共工事(元請工事に限る)」に対してCCUS上での現場登録及びカードリーダー設置等の就業履歴を蓄積する為に必要な措置を講じていること

・今回令和4年6月の中建審で示された加点要件

「全ての建設工事(軽微な工事及び災害応急工事等を除く)」と

「全ての公共工事(軽微な工事及び災害応急工事等を除く)」が対象。

建設業法上、許可不要となる軽微な工事と、災害応急対策など緊急性の高い工事については対象外とする、より申請者目線に寄り添った内容への修正が示されました。

前回の審議会では「数万円程度の扉取替工事も含まれるのか?」といった質問に対し、「含まれる。」という回答があったそうですが、その点は多少現場に沿った方向に修正されたと言えます。

★W点の評点換算の係数の変更と、そのタイミング

W点に関する審査項目が増えることにより、経審全体の中のW点が占める割合が高くなるため、各項目のバランスを考えて、係数が変更されます。

ただ、令和4年8月1日以降に開始する事業年度と、それ以前の審査対象事業年度では、適用される係数に違いがあり、少し複雑化するので注意が必要です。

詳細は上記の図でご確認ください。

こちらも、前回3月の段階では、CCUSの導入状況に関する取組の審査対象が令和5年1月施行日の「直近事業年度」に施行した「全ての」工事とされていたので、例えば、3月決算で、施行直後に加点を狙う場合は、令和4年4月からすでに全現場導入が必要となり、かなりハードルの高いものでした。

その点、今回の修正では、令和4年8月以降の開始事業年度から審査対象の期間となり、少し楽になりました。

今後も、令和4年8月の公布に向けて、経審改正の動きにはますます注意が必要です。

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