【埼玉県入札情報】埼玉県の入札制度概要 令和5・6年度(建設工事)
●令和5・6年度の埼玉県の入札制度概要(建設工事)
今回は、令和5・6年度の「埼玉県」の入札制度概要をご案内します。
埼玉県の入札参加資格関連情報は下記のページから確認できます。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0212/pref-nyushin/index.html#kakuduke
●埼玉県の格付方法
まず、埼玉県では、県内業者か県外業者かで資格審査数値が変わります。
※県内業者とは、埼玉県内に建設業法に規定する主たる営業所がある者を指します。
県内業者・・・資格審査数値= 客観点+埼玉県の主観点
県外業者・・・資格審査数値=客観点のみ
となります。
さらにこの資格審査数値に1級相当技術者数を加味して、格付が決まります。
客観点=経審(経営事項審査)の総合評定値P点
主観点=埼玉県独自の評価点
1級技術者数=経営事項審査の結果通知書の1級欄に記載された技術者数
です。
まず客観点です。
こちらは経審の結果通知書に記載されたP点の点数になります。
県外業者の場合は、このP点と1級技術者数のみで勝負することになります。
次に、主観点ですが、こちらは埼玉県が独自に設けている評価点で、全部で17項目あります。
- 工事成績評価点
- 優秀工事表彰評価点
- 品質管理評価点
- 技術者評価点
- 建設機械保有評価点
- 労働災害防止評価点
- 交通法令順守評価点
- 不当要求防止等評価点
- SDGs評価点
- 災害対応評価点
- 環境への配慮評価点
- 女性活躍・子育て支援評価点
- 担い手確保評価点
- 就労環境の改善評価点
- 障害者雇用評価点
- 地域貢献評価点
- 入札参加停止等に係る減点
具体的に見てみると、
例えば「4.技術者評価点」では、1級相当技術者1人当たり5点、2級相当技術者1人あたり2点が加点されます(上限100点)
(1級3名×5点=15点、2級4名×2=8点、合計23点の加点!)
また、「 5.建設機械保有評価点 」では、建設機械の保有1台につき10点(上限20点)が加点されます。
この他にも「13. 担い手確保評価点」では、
CCUS(建設キャリアアップシステム)の事業者登録を完了している場合、10点の加点があります。
各評価点の詳細は、下記の格付要領をご覧ください。
e9e385dcb3c21b930327d252a5f67a53●埼玉県の格付等級と発注標準額
経審のP点と上記の県独自の評価点を合計すると、「資格審査数値」が出ます。
この資格審査数値と、1級資格者の人数(建築工事・土木工事のみ)で、格付等級が決まります。
例えば・・・
土木工事の場合
資格審査数値が1110点以上かつ、1級相当技術者の 数が10人以上 ・・・特A
資格審査数値が850点以上かつ、1級相当技術者の 数が3人以上・・・A
資格審査数値が710点以上かつ、1級相当技術者の 数が1人以上・・・B
資格審査数値が620点以上・・・C
特A級、A級、B級及びC級に該当しない者・・・D
となります。
各業種ごとの格付等級は、下記の格付要領の9ページ以降をご確認ください。
e9e385dcb3c21b930327d252a5f67a53また、各等級ごとの発注標準額は下記の資料をご参照ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0212/pref-nyushin/hattyu-kouji.html
埼玉県 建設工事の請負に係る発注標準額
●埼玉県の入札(建設工事)へ参加されたい方
令和5・6年度の定期受付は昨年11月に終了しましたが、この期間に申請できなかったからと言って、令和7・8年度まで待たなくてはいけない、ということではありません。
埼玉県の各自治体では、定期受付後でも定期的に追加受付を実施しています。
(参加日程は自治体によって異なります。)
令和5・6年度埼玉県では、4回の追加受付に参加予定です。
548b1858d043ec391902680d48b9d8a3一番最短のスケジュールですと、令和5年5月1日受付開始、令和5年8月1日より名簿登録となります。
埼玉県では、県内業者にかなり多くの評価点が用意されている為、同じP点なら圧倒的に県内業者が有利となります。
また、埼玉県の評価点には、取り組みやすいものも多くあるので、県内業者で経審のP点が中々上がらない、といった場合にも格付維持対策が取れることがあります。
今後埼玉県で入札に参加したい、埼玉県の入札で格付を上げたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。