埼玉県さいたま市大宮区 | 許可・経審・入札の専門事務所

行政書士法人CLA

2021年5月13日 更新・新着一覧

【経審】点数アップ対策|CCUSレベル判定~造園~

【経審】点数アップ対策|CCUSレベル判定シリーズでは、

建設キャリアアップシステムに登録はしたけど、「これからどうやったらレベルアップするのか?」、また建設キャリアアップシステムと経営事項審査(経審)の関わりについて、解説します。

今回は、造園技能者についてです。

造園技能者の能力評価基準


a43e4fd8dd8f8255ece6a3a16227f055

国土交通省CCUS能力評価基準【造園】より引用https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001338952.pdf

★職種

造園技能者としてレベルを上げるためには、建設キャリアアップシステムで下記の職種を登録している必要があります。

対象となるのは、04造園工のうち、

01造園工、02造園修景工、03公園設備工、04植栽工、05芝張工、06植木職です。

※数字はCCUSの職種コード

レベルアップの対象になるのは、この職種に紐づいた就業履歴だけです。

例えば、造園工以外に、土工や機械土工等の職種も登録している技能者が、他の職種で貯めた就業履歴は、造園技能者のレベルアップ判定の対象にはなりません。

★レベル1

建設キャリアアップシステムに技能者登録され、レベル2~4の判定を受けていない技能者(登録後、何もされていない状態です)

★レベル2

システムで蓄積が必要な就業日数 :3年(645日)

システムに登録されている保有資格

2級造園技能士、または、2級造園施工管理技士、

または、レベル2の表にある技能講習等のうち2つ以上保有、のいずれか。

★レベル3

システムで蓄積が必要な就業日数  :5年(1075日)

職長・班長として登録された就業履歴:1年(215日)

システムに登録されている保有資格

1級造園技能士、1級造園施工管理技士、または下記のうち2つ以上を保有、のいずれか

車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習、高所作業車運転技能講習、不整地運搬車運転技能講習、地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習

上記に加えて、職長・安全衛生責任者教育(必須)、レベル2の基準に示す保有資格(必須)

★レベル4

システムで蓄積が必要な就業日数  :10年(2150日)

職長・班長として登録された就業履歴: 3年(645日)

システムに登録されている保有資格

登録造園基幹技能者、優秀施行者国土交通大臣顕彰(建設マスター)、卓越した技能者(現代の名工)、安全優良職長厚生労働大臣顕彰のうちいずれかと、レベル2、レベル3の基準にある保有資格(必須)

CCUSは、専門性や高い技術力を評価することを目的にしているので、ひとつの工事が、複数の職種にまたがる業種に比べ、造園のような独自の専門性が高い分野の方が、保有資格や就業履歴を蓄積していきやすい傾向にあると言えるでしょう。

経審の点数アップ対策


各レベルの要件を満たし、レベルアップ判定システムへ別途申請をし、認められれば、「能力評価(レベル判定)結果通知書」が発行されます。

技能者が、レベルアップすると・・・

W点への影響

どのレベルに上がったかに関係なく、2021年4月施行の経審(経営事項審査)改正で、新たに新設されたW10の評価の対象になります。

Z点への影響

また、レベル3、4になった技能者は技術職員名簿でZ点の加点対象となります。

(レベル3で2点、レベル4で3点)

ただし、経審で造園技能者に対応している建設業の業種は「造園」のみです。

他の業種では評価対象となりませんので注意が必要です。

例えば、造園、とび土、土木の許可業者が、とび土と土木一式のみ経審を受審している場合、造園でレベル3・4の技能者がいても、造園は経審を受審していない為、技術者の評価項目であるZ点では評価対象となりません。

しかし、社会性等の評価項目である、W点においては、評価対象が経審受審業種に限りませんので、造園でレベルアップした技能者がいた場合には、技能者名簿に記載し、W10の評価を受けることが出来ます。

複数の業種で経審を受審している場合には、どの業種でZ点、またはW点の点数アップが狙えるのか、今まで経審の対象としていなかった従業員のキャリアも含めて、検討してみる必要があるかもしれません。

能力評価基準と対応する建設業の種類は下の表をご覧ください。

★別紙2 認定能力評価基準と当該各基準に対応する建設業

e9d97037b12adbe85c1cf37dc58d2e97

当事務所では、経審や入札格付けランクアップについて、建設業者様にとって最適なご提案を行います。

また建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録代行も承っております。

「まだ建設キャリアアップシステムに登録していないけれど、どう手続すればよいのかわからない」といった方も、ぜひご相談ください。

更新・新着一覧へ戻る