【埼玉県入札情報】初めての入札参加資格申請のあとにやっておきたいこと
●令和5・6年度の入札参加資格申請に初めて参加した方へ
埼玉県では、昨年、令和4年の秋に2年に一度の入札参加資格申請の定期受付がありました。
申請された皆様、お疲れ様でした。
弊所も昨年から今年にかけて、北海道から沖縄県まで、令和5・6年度の入札参加資格申請がありましたが、2月の高知市の申請をもって、ひと段落つきました。
今回の埼玉県共同受付の定期受付で申請した方は、登録が完了すると令和5年4月1日から申請した自治体の競争入札参加資格者名簿に登録され、入札に参加できるようになります。
今回は、令和5・6年度の入札参加資格申請で初めて申請した方へ向けて、これから4月までの間に準備しておきたいことを紹介します。
●電子証明書の準備
名簿に登録された後に、実際に入札に参加する際は、電子入札に参加するための 電子証明書(ICカード) の購入が必要になります。
電子入札システムにおいて入札書などを提出する際は、この電子証明書を用いて[電子署名]を添付します。
埼玉県の電子入札システムで使用できるICカードについては、下記をご覧ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0212/densinyusatsu/ninsyokyoku.html
●パソコンの環境設定
電子入札に参加するためのパソコンの環境設定も行っておきましょう。
現在、埼玉県のシステムで対応している環境は、OSがWindows10、ブラウザがMicrosoftEdgeです。
※Windows11の対応については、まだ発表されていないのでご注意ください。
MicrosoftEdgeの設定については、下記の埼玉県ホームページの
第2章 動作環境 を参考にしてください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0212/densinyusatsu/dounyu.html
(埼玉県 電子入札を始めるための準備)
また、電子証明書を取得した後は、カードリーダーのセットアップや、利用者登録を行います。手続方法の詳細は、上記ホームページの第4章パソコンの環境設定、第5章利用者登録と動作確認をご覧ください。
●その他の準備事項
これは、電子入札システムの環境設定とは異なる話ですが、
実際に入札に参加するようになると対応が必要になってくる部分です。
建退共(建設業退職金共済制度)への加入
建退共は、建設業に従事する方のための、退職金制度です。
経審の加点になることから加入されている方も多いかもしれませんが、入札の際も建退共への加入を加点要件としている自治体があったり、実際の工事の現場で建退共へ加入している下請業者へ正しく証紙を交付しているかの確認を求められたりすることがあります。
今後、公共工事へ本格的に参加する場合は、建退共への加入も検討しておきましょう。
保証会社との契約
公共工事の特徴として、入札保証金や前払い保証金があります。
入札保証金や契約保証金は、入札で落札したにもかかわらず、受注者が契約を履行しないことで、発注者が被る損害に備えるもので、入札に参加する際に決められた金額を保証金として納めます。(落札しなかった場合は返還されます。)
またそれ以外にも前払金保証や、中間前払金保証などがあり、その際に保証会社との契約が必要になります。
すぐには必要ないかもしれませんが、どのような手続が必要か、どの保証会社と契約するのか、今のうちに検討しておくと良いかもしれません。
保証金については、下記のページも参考にしてください。
https://www.ejcs.co.jp/guarantee/flow/
(東日本建設業保証株式会社 保証の流れ)
●模擬入札
埼玉県では、初めて入札に参加する方や、操作に不安がある方を対象に、毎月1回模擬入札を行っています。興味のある方は、利用者登録等が完了した後に参加してみてもいいかもしれません。
※詳細はこちら
はじめてのことで、疑問点がたくさんあるかもしれませんが、今のうちに少しずつ準備を進めておきましょう。
入札参加資格申請についてわからないことがある方や、埼玉県への入札をお考えの方は、弊所へお問合せください。