●さいたま市建設キャリアアップシステム活用モデル工事の試行がはじまります!
2019年4月より本運用が開始されたCCUS(建設キャリアアップシステム)ですが、首都圏ではゼネコン大手を中心にかなり登録が進んできたことを肌で感じています。
そして、今まではまずはカードを取得しようという「登録」に注力していたのが、実際の現場での「運用」へと国、各自治体、事業者の興味が移りつつあります。
さいたま市でも令和4年4月1日から、
建設工事の入札において、CCUSを活用した取り組みが始まります。
「さいたま市建設キャリアアップシステム活用モデル工事」を試行します
0f9e0d7a3cc98461ff3226ec243a5e28さいたま市HPより
試行内容としては以下が挙げられています。
【事業者登録】
元請事業者の登録を完了すること。
【技能者登録】
元請事業者又は下請事業者のうち1名以上の技能者の登録を完了すること。
【管理者ID登録】
元請事業者が現場管理者の登録を完了すること。
【カードリーダー設置】
カードリーダー又は就業履歴情報の登録のための顔認証カメラや顔認証型のリーダーを設置すること。
【就業履歴情報登録】
技能者登録の対象者の就業履歴情報を登録し、その情報の蓄積を30日以上行うこと。
すべての目標を達成した場合は、さいたま市建設工事成績評定要領の考査項目「5.創意工夫」において1点の加点となります。
また、埼玉県ではすでに令和4年1月よりCCUS活用モデル工事が開始されています。
カードリーダ等の就業履歴を登録するための設備設置費用や1タッチ10円の現場登録料についても、費用計上することができます。※上限あり。
詳細は下記をご確認ください。
埼玉県県土整備部の建設キャリアアップシステム(CCUS)活用モデル工事マニュアル
ff8aa4415b58107d9cc0fc204e22a480●総合評価方式でもCCUS登録状況が評価項目に加わります!
さいたま市では、モデル工事の試行だけでなく、建設工事における総合評価方式の評価項目でもCCUSの登録状況を加えると発表しました。
令和4年3月16日 建設工事における総合評価方式の改正について
https://www.city.saitama.jp/005/001/017/001/p071382_d/fil/20220316sougouhyouka.pdf
f15709b011fd2bb73873c2b1e806194dこちらは令和4年4月1日以降に告示又は指名する案件から適用となります。
同様の動きは埼玉県、さいたま市だけでなく、他の自治体でも広がりつつあります。
公共工事の入札に参加する方にとっては、建設キャリアアップシステムへの登録、そして運用は今後見過ごすことのできない課題となっています。
さいたま市の建設工事で入札をお考えの方は、入札におけるCCUSの活用についてもぜひご検討ください。