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CLA川﨑行政書士事務所

【経審】経審有効期間のカラクリと入札対策

こんにちは。

今日は、経営事項審査の有効期間について掘り下げていきたいと思います。

というのも、経審の有効期間は、入札参加資格申請と密接な関係があるからです。

この話題は、

・公共工事入札に今後挑戦していきたい方

・入札の格付ランクアップに悩んでいる方

に役立ちます。

1.経審の有効期間とは?


経審結果通知書は、原則発行されていなければ公共工事入札に参加できません。

いわば、公共工事のパスポートみたいなものですね。

そして、この経審結果通知書には、有効期間があります。

決算日(審査基準日)から1年7ヶ月です。

例えば、10月決算の会社の場合、令和3年10月31日決算で経審をすると、その経審結果通知書の有効期限は令和5年5月31日となります。

経審有効期間について

上の図のように、毎年の決算終了後、前年経審結果通知書の有効期限に達する前に、経審をして経審結果通知書を交付されなければ公共工事受注ができない期間が生まれてしまいます。

これが毎年繰り返されます。

つまり、経審の有効期間は1年7ヶ月ですが、結局毎年経審を受審しなければならないことがわかると思います。

2.入札参加資格申請の仕組み


公共工事を元請として受注したい場合は、入札が必要ですが、入札を実際にする前に、入札参加資格申請をして名簿に掲載されなければなりません。

そして、この入札参加資格申請は、だいたいどこの自治体も、2年に1回、全事業者対象の定期受付があり、そこで受付できなかった業者は、随時受付として決められた日程で途中参加する仕組みになっています。

例えば、埼玉県及び埼玉県内市町村は、令和5年4月1日~令和7年3月31日(2年間)の名簿掲載を前提とする入札参加資格申請の定期受付は令和4年秋に予定されています。

詳しい日時はまだ出ていませんが、例年から予想すると

・新規の定期受付 令和4年9月上旬から9月下旬

・更新の定期受付 令和4年10月上旬から11月

このような日程で行われるのだと思います。

この日程は、自治体によって微妙にずれておりまして、

例えば東京都だと、例年からの予想だと、令和4年11月から令和5年1月だと思われます。

3.入札参加資格申請受付時期と経審有効期間~経審シミュレーションが重要になってくる!!~


では、埼玉県の工事入札に参加する会社で少し例を見てみましょう。

例えば6月決算の会社は、令和3年6月決算の経審(前期経審)のP点を基準に、令和4年6月決算の経審(今期経審)のシミュレーションをして、今期経審が前期経審より良いか悪いかを判断することができますよね?

ここまではよくある「経審シミュレーション」です。

ここに埼玉県の入札参加資格申請の事情をあてはめましょう。

上の図のように、埼玉県の入札参加資格申請は、2年に1度、次は令和4年11月期限の定期受付となる見込みです。

そうすると、経審シミュレーションの結果で、もし、前期経審のP点の方が高く、前期経審を入札参加資格申請に出したい場合は、先に入札参加資格申請を令和4年10月に行い、その後前期経審の有効期間である令和5年1月31日までに今期経審の結果通知書が発行されるよう11月~12月にかけて経審受審することになります。

入札参加資格申請では、「最新の経審結果通知書」を出すことが求められていますが、この「最新の」という部分を逆手に取って、前期経審を最新になるよう経審受審時期を調整するのです。

逆に、経審シミュレーションの結果で、もし、前期経審のP点よりも今期経審の方が高く、今期経審を入札参加資格申請に出したい場合は、先に今期経審を行い、その後入札参加資格申請をします。

6月決算の場合、8月末には税務申告用の決算書が出来上がるかと思いますが、その後急いでシミュレーションをし、経営状況分析申請→事業年度終了報告(決算変更届)→経審受審→経審結果通知書交付という手続を大急ぎで終わらせ、入札参加資格申請を11月の期限までに行うのです。

なお、埼玉県知事許可の経審の標準処理期間は、申請から結果通知書交付まで、「11日」です。

※埼玉県 経営事項審査担当のページをご覧ください。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a1002/keishin/index.html

この標準処理期間も逆算しながら、手続スケジュールを立てていきます。

いかがですか?6月決算は経審結果について前期・今期どちらかを選択できますよね。

同じことが5月決算でも言えます。7月決算ではちょっと間に合わないかもしれません。

※注意※

これは、埼玉県を例にしていますので、他の自治体では、入札参加資格申請の受付時期によって変わります!!公共工事受注を目指したい自治体の受付時期を必ず確認してください。

4.経審シミュレーションが重要になってくる!!


これまで深掘りしたとおり、決算月と入札参加資格申請は大変密接な関係であることがわかると思います。(本来頻繁に行うことはあまり好ましくないですが、)決算期変更も視野に入ってくる場合もあると思います。

また、決算日をどこに設定するかについては、前述したとおり、「狙いたい発注自治体の入札参加資格申請受付日程から逆算する」ことが重要です。決算期変更したのに、全然関係ない決算日にしてしまったのでは意味がありません。

さらに、前期経審・今期経審の選択をする前提として、迅速で正確な経審シミュレーションが大!大!大前提となりますよね。

ここがモタモタしていたり、正確でないと、元も子もありません。

経審シミュレーションとは、経審結果が出る前に(申請前に)経審P点が何点になるか事前に出すことを言います。

複雑な計算式が絡み合っていますので「迅速で正確」でありながらも「慎重」でなければならないし、会社の社長(経営者等)にわかりやすく簡潔に説明でき、社長(経営者等)がどちらの経審を選択するかをパッと判断できるようにしなければなりません。

今一度、自社の経審状況を確認してみてください。ご不安な点がありましたら弊所までご連絡ください。

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