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行政書士法人CLA

【経審】点数アップ対策|CCUSレベル判定~内装仕上~

【経審】点数アップ対策|CCUSレベル判定シリーズでは、

 建設キャリアアップシステムに登録はしたけど、「これからどうやったらレベルアップするのか?」、

 また建設キャリアアップシステムと経営事項審査(経審)の関わりについて、解説します。

今回は、内装仕上技能者についてです。

内装仕上技能者の能力評価基準


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国土交通省 建築市場整備  【CCUSポータル】 能力評価制度について  能力評価基準一覧より

★職種

内装仕上技能者としてレベルを上げるためには、建設キャリアアップシステムで下記の職種を登録している必要があります。

対象となるのは、

・43内装工のうち、01内装工、02内装仕上工、04軽鉄工、06ボード張り、07床張り工、08壁装(クロス)工、11フローリング工、12二重床工、13表具師、14経師です。

※数字はCCUSの職種コード

この職種に紐づいた工事に従事した就業履歴がレベルアップの対象となります。

★レベル1

建設キャリアアップシステムに技能者登録され、レベル2~4の判定を受けていない技能者(登録後、何もされていない状態です)

★レベル2

システムで蓄積が必要な就業日数 :3年(645日)

システムに登録されている保有資格

※次のうちいずれか

・2級技能士(内装仕上げ施工職種または表装職種)

・足場の組立等作業従事者特別教育

・自由研削といしの取替え等の業務特別教育

・有機溶剤作業主任者技能講習

・丸のこ等取扱作業者安全教育

・玉掛け技能講習

★レベル3

システムで蓄積が必要な就業日数  :5年(1075日)

職長・班長として登録された就業履歴:3年(645日)

システムに登録されている保有資格

※次のうちいずれか

・1級技能士(内装仕上げ施工職種または表装職種)

・青年優秀施工土地・建設産業局長顕彰・

・2級建築施工管理技士

※必須

・レベル2の基準に示す保有資格を満たすこと

★レベル4

システムで蓄積が必要な就業日数  :10年(2150日)

職長・班長として登録された就業履歴: 3年(645日)

システムに登録されている保有資格

※次のうちいずれか

・登録内装仕上工事基幹技能者

・優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)

・安全優良職長厚生労働大臣顕彰

・1級建築施工管理技士

・卓越した技能者(現代の名工)

※必須

レベル2、3の基準に示す保有資格

内装仕上技能者の能力評価基準は、レベル2までは必須資格も他の能力評価基準に比べると少ないですが、レベル3に上がるには他の職種に比べて職長・班長経験が多く求められる傾向にあるように思います。

経審の点数アップ対策


技能者がレベルアップするには、各レベルの要件を満たし、 能力評価実施団体 へ別途申請をし、認められれば、「能力評価(レベル判定)結果通知書」が発行されます。

技能者が、レベルアップすると・・・

W点への影響

どのレベルに上がったかに関係なく、2021年4月施行の経審(経営事項審査)改正で、新たに新設されたW10の評価の対象になります。

Z点への影響

また、レベル3、4になった技能者は技術職員名簿でZ点の加点対象となります。

(レベル3で2点、レベル4で3点)

経審で内装仕上技能者に対応している建設業の業種は当然、「内装仕上」のみです。他の業種では評価対象となりませんので注意が必要です。

W点ではどのレベルかに関係なく、現在のレベルから上がったことが評価の対象となります。

W点とCCUSの関係では、 W1-10 建設工事に従事する者の就業履歴を蓄積するために必要な措置の実施状況として、CCUSの導入と活用状況が、令和5年1月1日改正の経営事項審査から加点項目に新設されるなど、CCUSの経審における影響もますます大きくなっています。

能力評価基準と対応する建設業の種類は下の表をご覧ください。

★別紙2 認定能力評価基準と当該各基準に対応する建設業

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内装仕上技能者の能力評価(レベル判定)の申請先


現在、レベル判定の申請は各能力評価団体によって行われています。

内装仕上技能士は、 (一社)全国建設室内工事業協会日本建設インテリア事業協同組合連合会日本室内装飾事業協同組合連合会 の3団体にて申請を受け付けています。

※ 3団体それぞれで、申請方法や様式も異なるので、注意してください。

たとえば、(一社)全国建設室内工事業協会ではメールでの受付となっています。

各団体のレベル判定申請のページはこちら(CCUSポータル)でご確認ください。団体によって申請書類が異なるので注意してください。

当事務所では、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録代行を承っております。またCCUS認定アドバイザー行政書士としても活動しています。

これから建設キャリアアップシステムを登録したい、登録後の変更申請をしたい、経営事項審査を見据えた建設キャリアアップシステムの対策をしたい、などお悩みをお持ちの方はぜひご相談ください。

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